サン・シニアンの東、隣のフォジェールに近いコウセ・エ・ヴェイラン村。サン・シニアンの中で最もナチュラルと言われるボリー・ラ・ヴィタレルは、ラングドックでも自然派のワインとして広く知られています。
コウセ・エ・ヴェイラン村を中心に様々な地域に異なった土壌の畑を全部で13ha所有。
土壌の違いもさることながら、それぞれの区画の微気候が異なるためバラエティ豊かな味わいに仕上がります。ライムストーン、粘土、石灰、小石などいう名前の付けられた様々な土壌の畑で、土地の特徴を生かした自然なワイン造りがこの蔵の特徴です。
ワイン造りや葡萄栽培も自然そのもの。畑を見て回るとその自然さに驚きます。まるで野生の葡萄畑といった感じ。栽培も自然なゴブレ仕立てで葡萄の樹が伸びたいように育てています。選定したきれいな垣根作りの畑を見慣れていると、同じ葡萄畑とは思えません。枝が自由に伸びていて高いものでは2メートル近くになっています。
野生の葡萄畑のようですが、ここの葡萄を見ると生き生きと活力が漲っているようにも思えます。
ワイン造りもナチュラルです。完全に自然酵母だけでワインを造ります。時間をかけてゆっくり果汁に旨みを引き出し、低温で丁寧に発酵。温度を上げて無理やり旨味や色素を抽出したワインに比べると果汁にストレスを感じません。無理なくスーッと飲めて雑味を感じないワインに仕上がっています。
これらのナチュラルなアプローチは当主ジャン・フランソワ・イザーンの人間性にオーバーラップします。この人自体が「自然児」と呼ぶにふさわしい人でナチュラルで自然体の人生を謳歌しているような人です。笑顔を絶やさず、良い気を発散しているような人で、一緒に過ごすと自然と肩の力が抜けてきます。
畑で働くジャン・フランソワとその仲間達も楽しそうで、誰もがよい顔をしています。またバカンスのシーズン中だけ、蔵の一部を使ったオーベルジュを開ていて、その時はジャン・フランソワ自身が自慢の料理に腕を振るいます。

















