ドーマスガサック、グランジュ・ド・ペールなどラングドックのワインを確立した蔵が多く点在するアニアン村。テラス・ド・ラルザック地区でも銘醸地として確立しています。
1980年代初め、シャンパーニュ出身のシィルヴィーとフィリップ・エルナーは度々バカンスで訪れていたこの土地の気候風土と南仏の穏やかで温暖な土地柄が気に入り、このアニアン村に葡萄畑を購入しました。
そして1994年本格的にワイン造りをこの地で始めるために全面的にアニアンに引っ越してきました。最初の何年かは葡萄を地元の協同組合に売っていましたが1997年から蔵で元詰を始め、それ以来ドメーヌ・コンケットの名前でワイン造りを行っています。
2000年には醸造設備やストックルーム、テスティングルームなどが完成して一生産者として確立しました。2007年には若干21歳の息子シャルル、翌年には3つ違いの姉エミリーが加わりファミリーでドメーヌを運営しています。
このドメーヌは2010年2月に行われたVINISUD(ヴィニシュド)で出会いました。まったくノーマークだったのですが、私のジュニアが奇跡のように引き当てました。ブースにはシャルルとエミリーの兄弟だけで出展していたので「若い生産者だな」と思っていました。
早速ワインを試飲し、VINISUD終了後改めて訪問する事にしました。快く受け入れてくれた兄弟。まずは醸造設備とストックを見せてもらいました。樽熟中のワインが整然と並び、セラー内部はキレイで清潔。非常に好感が持てます。熟成中のワインを飲ませてもらいましたがVINISUDで感じた味わいと同じく蔵のオリジナリティーを感じました。
シャルルと共に畑を見学しに行きます。区画は全部で12、広さは全部で15haです。比較的小さな生産者です。畑はどの区画もナチュラルでラルザックの台地が周りを取り囲むように遠くに見えます。空気が澄んでいてフレッシュな風が絶えずラルザック台地から吹き込んできます。私も色んな畑を見てきましたがとにかく景色のいい畑です。
アニアン村の北にはサンチャゴ・ド・コンポステラのルートにもなっている石造りの町、サン・ギレーム・ル・デゼールの村もあります。コンケットの畑からもこの村を見ることができます。
シャルルはまだ21歳。2007年から父親の手伝いを始めたばかり。明るくハキハキした好青年という感じです。日本にも興味を持っていて特にアニメが好きだそうです。まだ遊びたい年だろうなと思いつつも、ワイン造りは楽しいと言ってました。話しぶりからも想像ができますが真面目な性格だと思います。
今回の買い付けの中では最も大きな発見と思われる蔵です。ある程度の味わいのレベルと安定感はありながらも今後が期待できるポテンシャルを感じます。

















