生産者 : ラングドック

シャトー・デ・エスタニーユChateau des Estanilles

ラングドックワインの品質を確立した生産者の一人であり、この地のパイオニアでもあるミッシェル・ルイゾン。1970年代、ラングドックがまだ安ワインの大量生産地だったころ、彼はすでに次代を見据えていました。
それまではミディーの安酒、味わうに足らないワイン産地と目されていたラングドック。誰も見向かなかった産地と言われていたにも関わらず、土地の可能性を感じ、上質で土地の味わいを表現した真面目なワイン造りで品質向上を目指しました。

今でこそ一目置かれるワイン産地に変貌したラングドックですが、ミッシェル・ルイゾンはこの基礎を作り上げた功績者の一人であることは間違いまりません。
ミネルヴォワのシャトー・ドゥーピアの故アンドレ・イッシェ、コルビエールのヴォールト・ギャスパレのパトリック・レヴェルディなどと並びラングドック地方の重鎮の一人です。

ルイゾンの所有する畑は全部で29ha。シストと呼ばれる片麻岩の層からなる土壌が、決定的に他の畑とは異なる個性を生み出します。畑はモターニュ・ノワールの東にかかるかなりの急斜面にあり、畑の上からは360度周りの村々が見渡せます。
このシスト土壌の斜面に植えられたシラーがエスタニーユの神髄ワイン、キュヴェ・シラーの原料となります。

ルイゾンの目指すワインは他のクラシックなメジャー産地に負けない長期熟成に耐えられるワインです。特に蔵のトップ・キュヴェであるキュヴェ・シラーは10年以上の瓶内熟成を経て初めて完成するポテンシャルを持ちます。事実、蔵には数多くのキュヴェ・シラーのバックビンテージが眠っています。

シスト土壌とシラー組み合わせが唯一無二の独自性を生んでいます。
ラングドックのワインを熟成に耐えうるものに仕立てることでこの地の可能性を示した功績は、後に続く生産者達に多大な影響を与えました。